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AMBER
植物生まれの宝石
琥珀は木の樹液が化石化した「植物生まれの宝石」です。しかし、すべての樹液が琥珀になるわけではなく、すでに絶滅した古代針葉樹のいくつかしか確認されていません。樹液が滲み出て固まり、数千万年という長い年月を経て琥珀へと姿を変えていきます。樹液が作り出した美しい色彩と、艶やかで神秘的な輝きは、ひとつとして同じものが存在しないまさに太古の世界を包み込んだ”神秘の宝石 ”なのです。
琥珀の魅力
ヨーロッパでは「幸福を贈る」という願いを込めて、大切な方へ「琥珀」をプレゼントする風習があり、古くから宝飾品として珍重されてきました。通常、ジュエリーは不純物があると価値が下がるのに対し、琥珀は内包物があるものほど価値があるとされています。数千万年という長い時を経て、樹液とともに取り込まれた草木や水、砂などの内包物や、樹液が化石化する過程で空気が閉じ込められてできたヒビは「グリッター」と呼ばれ、光の反射によって神秘的な輝きを放ちます。琥珀は、太古の贈り物である内包物やグリッターを楽しむことに価値がある「森の宝石」なのです。
バルト海琥珀「バルティックアンバー」
気候や風土・木の種類などの違いにより、様々な色や形の琥珀がありますが、中でも北ヨーロッパに位置しヨーロッパ大陸とスカンジナビア半島に囲まれた「バルト海」の琥珀は、世界で産出される琥珀の中でもその品質・希少価値から世界最高峰と言われています。
バルト海沿岸部の自然豊かな森林で多くの琥珀が生まれ、海底に沈んだのち、波によって浜辺に打ち上げられるため、「Sea Amber」(海の琥珀)と呼ばれ、古代より海の神と信じられ大切に身に付けられてきました。
「RIKKA」で使用されている琥珀は、バルト海沿岸部で産出されたものを、リトアニアの熟練した琥珀職人によって一点一点丁寧に作り上げた、最高品質の「バルティックアンバー」です。
多彩なカラー
世界で産出される琥珀の中でも、「バルティックアンバー」は豊富な色彩が魅力で、琥珀の代名詞である「琥珀色」だけでなく、黄、赤、緑、乳白色などさまざまな色があります。また、長い年月を積み重ねることで、色調が少しずつ変化していくものもあり、時の経過とともに自然が作り出した天然色の美しさを感じることができます。
琥珀の代名詞である「琥珀色」だけではなく、イエロー、レッド、グリーン、サファイアブルーなど様々な色があり、より丈夫で軽くするため、琥珀原石中に含まれている水分を熱でとばす必要があり、加熱温度によってグリーンになることがあり、レッド・サファイアブルーは、化学染料は一切使用せずハーブで染色しています。(草木染め)特にサファイアブルーは、染色のために透明近い琥珀でなければならず、僅か十数%しかない非常に珍しい宝石です。
自然が放つ輝き
「RIKKA」で使用する琥珀は、自然が放つ輝きをより一層引き立たせるため、「ファセットカット」「カボションカット」など宝石の加工方法を取り入れています。特にダイヤモンドの加工として代表的な「ファセットカット」は、角度の違う多くの平らな面を持たせることによって光を屈折させ、内側から輝いているようにみせるカット方法で、琥珀は柔らかく、その上熱に弱いため、エッジを出すことが非常に難しく、特に多くの面を構成する「ファセットカット」を美しく作ることは優れた職人のみが成せる技です。